心不全イベント抑制の観点からみた心房細動コントロールの意義
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概要
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SOLVD,CHARMに代表される複数の大規模臨床試験のサブ解析において,心房細動(AF)が左心機能低下例の予後不良因子であることが示されている.そこで,当施設における心不全例を対象に再入院イベントとAFとの関連について検討した.再入院イベントは29.3%で認められた.多変量解析において,AFは再入院イベントの独立したリスク因子であった.ただし,データ集積期間を3期間に分けて同様の検討を行うと,1996〜1999年および2000〜2003年では,AFが再入院イベントの独立したリスク因子であったのに対し,2004〜2009年では,AFは有意なリスク因子ではなくなっていた.近年はup-stream治療が広く施行されており,予後不良因子としてのAFの意義は低下している可能性がある.
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