クラゲ由来混合タンパク質を用いた気生微細藻類による壁面緑化の基礎的研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
クラゲ由来混合タンパク質を用いた気生微細藻類による壁面緑化の基礎的研究を行った。まず,本学八王子キャンパス内において乾燥したコンクリート壁面,樹皮( スギ製棒杭),石像,スチール製看板塗装面などの表面から気生微細藻類の緑色コロニーを採集した結果,緑藻綱に属するElliptochloris reniformis(E. reniformis)を単離することができた。また,東京湾の夢の島付近から採取したミズクラゲからコラーゲンやムチンなどを含むタンパク質を抽出することができた。E. reniformis は,ミズクラゲ由来混合タンパク質(ムチンなど)を有機窒素源として取り込むことで増殖することが分かった。さらに,そのタンパク質が藻細胞による壁面緑化の初期段階において栄養の供給源の一つになったものと考えられる。したがって,クラゲの有効利用方法および抽出されたタンパク質が気生微細藻類による壁面緑化の助長材料として初期段階において利用可能であること,気生微細藻類の持つ基物着生能力に着目した壁面緑化が可能であることが分かった。
論文 | ランダム
- 吸着熱除去によるデシカント空調プロセスの低温度駆動 : 断熱除湿限界の克服
- 吸着式デシカント除湿・空調プロセス
- AASSREC・NAGOYA印象記 環境政策研究の歴史と未来 (特集 アジアにおける経済発展と環境問題--社会科学からの展望)
- 活動の報告 〔日本学術会議〕研究連絡委員会の活動から 大阪の底力を発揮させる都市ヴィジョンを求めて--経済政策研究連絡委員会の活動から
- 学術からの発信 市民の創造的参加による政策評価を達成するリスクコミュニケーション