水俣湾魚介中の有機水銀とその有毒化機転に関する研究 : 第9報 水俣湾およびその付近の汚染状況の推移
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概要
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1961年以降水俣病患者の新発生をみないが, 水俣湾の魚介は全く無害になった訳でなく, 水俣工場から僅かながら有機水銀の排出があったことが, 水俣湾内およびその付近海域の魚介類の水銀量 (有機水銀をふくむ) から推察された。1966年6月, 同工場では全く水銀を排出しない処理方式に改めた。そのためかその後水俣湾魚中の水銀は著しく減少している。水俣アセトアルデハイド設備の精溜塔排水の中から塩化メチル水銀CH3HgClが結晶として抽出された。同時にこの排水中に多量の塩素イオンが存在した。
- 日本衛生学会の論文
著者
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大森 昭子
熊本大学医学部衛生学講座
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入鹿山 且朗
熊本大学医学部衛生学教室
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桑原 駿介
熊本大学医学部衛生学教室
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牛草 貞雄
熊本大学医学部衛生学教室
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田島 静子
熊本大学医学部衛生学教室
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中村 弘
熊本大学医学部衛生学教室
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伝 勉
熊本大学医学部衛生学教室
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大森 昭子
熊本大学医学教育部環境保健分野
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大森 昭子
熊本大学医学部衛生学教室
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