全身的間接的機能訓練が有効であった嚥下機能が低下した慢性期脳血管障害の1症例
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概要
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脳梗塞の再発がないにもかかわらず, 嚥下性肺炎を起こした慢性期脳血管障害者の治療において全身的間接的機能訓練により嚥下障害が改善したので報告する.症例は脳血管障害発症後約5年経過した61歳の男性で, 日常生活動作は自立しており, 歩行能力は屋外自立で車いすを併用していた.口腔や顔面周囲に異常は認めなかった.腹部筋群の筋緊張に低緊張を認め, 端座位や車いす座位のアライメントは骨盤後傾位, 体幹屈曲位, 頸部過伸展位であった.姿勢コントロールを中心とした全身的間接的機能訓練を施行した結果, 骨盤が前後傾中間位で座位が安定した.それに伴って体幹や頸部も屈曲伸展中間位で食事が可能となり, 咽頭食道造影においても嚥下機能の改善を認めた.長期経過のなかで姿勢保持能力が変化したことにより嚥下機能が低下した場合, 全身的間接的機能訓練のみで嚥下機能が改善する可能性が示唆された.
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