硝子熔融用坩堝 (第二報) : 原料及素地土の燒火性状
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概要
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1. 第一報に於て乾燥性状を試驗したる試料即ち木節粘土、蛙目粘土及蝋石、木節粘土と其燒粉との混合物、蛙目粘土と木節粘土との混合物、並に木節粘士、蛙目粘土と本節粘土と木節粘土燒粉との混合物にて造りたる小形煉瓦乾燥物をSK 1a、6a、8、10、12及14迄燒火し、燒火減量、全減量、燒火收縮、全收縮、見掛氣孔率、見掛比重、色及状態を測定比較し別に硝子熔融用坩堝製造工場の素地土5種に就き同一の試驗法に依りて乾燥性状及燒火性状を求め之を上記燒粉配合試料の試驗結果に對照せり。2. 燒火性状に於て木節粘土と蝋石との中間に屬する蛙目粘土は其の産地によりて其の性質に甚だしき差異あり。而して木節粘土と蛙目粘土との混合物は兩原料の中間性を示せり。3. 本實驗の結果にては、本節粘土と燒粉との混合物は燒粉含有60%以下の場合に龜裂を生じ、之を超ゆるときは氣孔率過大なるが故に硝子坩堝素地土として見込なし。然るに蛙目粘土と燒粉との混合物は燒火收縮少ぐ、形状正確にして龜裂を生ぜず、燒粉70%の混合物を除きては氣孔率も適度なり。但し第一報に述べたるが如く燒粉50%以上の素地土は可塑性に乏しく普通の方法にては成形困難なり木節粘土と蛙目粘土と燒粉との混合物は燒火品の外觀に異状を認めざるも燒粉含有率高きものは氣孔率大に過ぐるを以て燒粉30-50%の場合に限り硝子坩堝素地土の範圍内に屬す。4. 前項の硝子坩堝素地土の範圍内に屬する混合物7種の乾燥性状及燒火性状と現に硝子用坩堝の素地土として使用せらるゝ混合物5種の夫れとを比較するに著しき差異を認めず。
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