酸化気相におけるクロム煉瓦の焼結過程
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1) 鳥取県広瀬鉱山産クロム鉄鉱を試料とし, その焼結過程を圧縮破壊強度の測定により調べた結果, 600℃で焼結が起り1200℃以上で急増する。一度600℃以上に焼成した試料は1000℃まで明瞭な焼結を示さないが, 1200℃以上では強く焼結する。しかし, その焼結の強度は未焼成試料の場合に比べて小さかつた。2) 試料の焼成による酸化に伴い, 温塩酸 (1:1) へ溶解する酸化鉄量は400℃より急増するが600℃以上に焼成した場合には激減する。3) 1000℃以下における焼結は, スピネルの酸化分解により生じたR2O3, Fe2O3の化学的活性状態に基き, 1000℃以上では, 融液の生成によるものと仮定して焼結過程の考察を試みた。終りに臨み種々御援助を与えて下さつた東京工業大学山内俊吉先生に深く感謝の意を表します。
- 社団法人 日本セラミックス協会の論文
著者
関連論文
- SiO_2-Bi_2O_3-Na_2O系ガラスの性質
- 熱処理または照射線(紫外線, X-線)による結晶性ガラス繊維の強度変化
- クロム鉄鉱中に析出する三二酸化物の挙動に関するX線的研究
- クロム鉄鉱の化学的性質に及ぼす熱処理の影響
- 酸化気相におけるクロム煉瓦の焼結過程
- クロム煉瓦の焼成收縮