肺門リンパ節に認められた原発不明リンパ上皮腫様癌の一例
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概要
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肺門リンパ節に認められた原発不明リンパ上皮腫様癌の一例を経験したので報告する.症例は64歳男性,検診の胸部X線検査で右肺門の腫大を認め精査となった.胸部CTでは中下葉間に35mm大の楕円形の腫瘤影を認め,PET検査では,同部位にSUVmax:7.6の異常集積を認めた.他の部位には病変を認めなかった.確定診断目的で開胸生検を行った.腫瘤は,右肺中下葉間に存在するリンパ節(11i)であった.標本ではリンパ上皮腫様癌と診断された.全身検索にて他病巣を指摘できず,原発不明肺門リンパ節癌と考えられた.補助化学療法を行い,術後8ヵ月現在無再発生存中である.検索した限り原発不明肺門リンパ節癌で,組織型がリンパ上皮腫様癌であった症例の報告は無く,非常に稀な症例であると考えられたため,若干の文献的考察を加えて報告した.
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