100Gyの化学放射線療法後に右上葉サルベージ切除術を施行した1例
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概要
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症例は59歳,女性.3年前に子宮体癌を疑われ準広汎子宮全摘術,S状結腸切除術を施行された.病理診断および精査の結果,原発性肺腺癌の腹腔内転移と診断された.その後の経過で,計6レジメンの化学療法と計100Gyの放射線治療が施行された.転移巣の制御は良好であったが,原発巣の増大傾向を認めたため,手術目的に当科紹介となった.手術は,肺門部において,肺動脈および上葉気管支と周囲組織との強固な癒着を認めたため,これらを一括して鉗子にてクランプした後に切離し,断端を3-0vicryl糸にて縫合して閉鎖した.断端は有茎傍心膜脂肪織にて被覆した.術後の病理診断で,低分化肺腺癌と診断された.術後さらに補助化学療法を追加し,術後9ヵ月間再発転移は認めていない.高容量化学放射線療法による炎症にて肺門部の処理が困難な症例に対しては,肺門部一括処理および有茎傍心膜脂肪織による気管支・肺動脈切離断端の被覆が有用であると考える.
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