肺癌術後に肺塞栓症を発症した3例
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概要
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肺塞栓症(PE)は重篤な術後合併症である.肺癌術後に発症した3例を報告する.【症例1】64歳女性.2病日に呼吸困難とショックのため他院救命救急センターへ搬送した.肺動脈造影でPEと診断しカテーテルで血栓を破砕・吸引した.抗凝固療法で血胸を合併したが22病日に退院した.【症例2】84歳男性.11病日に呼吸困難が増強し21病日に造影CTでPEと診断した.抗凝固療法を施行し36病日に退院した.【症例3】81歳男性.5病日に呼吸困難が増強し翌日CTでPEと診断した.抗凝固療法を施行し33病日に退院した.PEの症状と身体所見は非特異的であり,離床直後には無症状で数日後に発症するもの,安静時には呼吸困難がないものやショックとなるものまで様々であった.PEを常に念頭に置き,非侵襲的で迅速な心エコーと心電図の所見を参考に,Dダイマーで除外診断,造影CTで確定診断を早期に行い,適切な治療を開始することが重要である.
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