4 質量分析
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概要
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質量分析に関する報文は年と共に指数函数的に増加するといわれていたが,その増勢は一時ややにぶったかにみえた.しかしいま55〜57年の報告を集めてみるとその数は約600におよんでいる.従来はいずれかというと装置自体に関する報告が多かったのに比較すると,これを純然たる測定道具として使用した研究の占める割合が多くなってきたのが最近の傾向である.<BR>本稿においては主として直接分析に関係あるもののみをとりあげ,他の大多数の文献は分析の立場からみて特に興味あるもの以外はすべて割愛した.<BR>a) 単行本その他 55年以降各種の単行本が刊行されたが,質量分析計による分析のみを主題としたものはない.文献のレビューがある.<BR>b) 学会,専門誌 わが国においては質量分析研究会が53年に設立され,専門誌「質量分析」を年2回発行し,研究発表会を定期的に行うなど活発に活動している.海外においては米国ASTM E-14委員会主催の報告会が毎年行われている.<BR>c) 現在各国において市販されている装置の主なものはつぎのごとくである.日立RMU-5,RMD-2(重水素専用),CEC21-103,21-401,21-201,21-610,21-620,21-611,アトラスCH-3,メトロポリタンMR-5,ベンディックス12-100,12-101,GEイオンレゾナンス.
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