ポーラログラフ法による粗銅中のビスマスおよびアンチモンの同時定量
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概要
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粗銅中に存在するBiおよびSbを,ポーラログラフ法により定量する方法について検討した.Bi,Sbの基礎的ポーラログラフの結果から,基礎液として1<I>N</I>硫酸0.1<I>N</I>塩酸0.01%ゼラチン溶液が最適であることがわかった.二酸化マンガン共沈法により粗銅からBi,Sbを分離定量した結果,0.005〜0.02%のBi,0.01〜0.15%のSbについて満足すべき値を得た.<BR>ポーラログラフ法による粗銅中のBi,Sbの定量について実験を行った結果を総括するとつぎのごとくなる.<BR>(1)Bi,Sbのポーラログラムについてその基礎条件を明らかにした.<BR>(2)MnO<SUB>2</SUB>共沈法を用い粗銅からBi,Sbを分離したが,従来の銅地金分析法におけるBi,Sbの定量法に比較し,操作も簡単で同一試料液から短時間で結果が得られた.<BR>(3)本法にて粗銅中の0.005〜0.02%Biおよび0.01〜0.15%Sbについて定量した結果は満足すべき値であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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