ジベンジルジチオカルバミン酸亜鉛を用いる鉄鋼中の微量の銅の抽出原子吸光分析 : 金属元素の抽出および定量の研究(第4報)
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概要
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硫酸酸性溶液より銅をジベンジルジチオカルバミン酸(DBC)塩としてメチルイソブチルケトン(MIBK)に抽出して原子吸光分析する鉄鋼中の微量の銅の定量法を確立した.本法によれば,0.8〜2<I>N</I>の硫酸溶液から銅が定量的に抽出され,鉄(Fe<SUP>3+</SUP>≦0.1g)が共存しても銅0〜0.2PPmの範囲で直線性のよい検量線が得られる.鉄鋼中に通常含まれる程度の共存元素はほとんど妨害せず,数種のJSISおよびBCS標準試料による正確度および回収率は満足すべき値を得た.分析感度は0.00323μg/m<I>l</I>/1%(吸光)で,鉄鋼中の0.0002%程度までの銅の定量が可能である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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