赤外吸収スペクトル法によるパラホルムアルデヒドの数平均重合度測定法
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概要
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パラホルムアルデヒドの重合度を直接簡単,迅速に測定することは従来十分でなかったので,1価<I>n</I>-アルコール同族体を代用標準とする赤外吸収スペクトル法を適用して測定することを試みた.すなわち,1価<I>n</I>-アルコール同族体のCH伸縮振動の吸収強度に対するOH伸縮振動の吸収強度の比(<I>R</I>)を測定して縦軸とし,炭素数に対するOH基数の比(<I>C</I>)を横軸としてその関係を求めたところ,<I>C</I>が3から13の間においては<I>R</I>と<I>C</I>とは直線関係があることが認められ,赤外吸収法により簡単にその平均重合度を測定できることが判明した。本法で市販の各種パラホルムアルデヒドの平均重合度を測定した結果,その重合度は約10〜20の間であった.
著者
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田中 誠之
東京大学工学部
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柘植 盛男
住友ベークライト(株)中央研究所
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久良知 輝郎
住友ベークライト株式会社中央研究所
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柘植 盛男
住友ベークライト株式会社中央研究所
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柘植 盛男
住友ベークライト (株) 中央研究所
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