工場排水中の塩素定量法に関する実験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
工場排水中の塩素の定量法を検討した結果,酸性で通気し,塩素を揮散させる方法で良好な結果を得た.定量操作法は試料溶液(50m<I>l</I>中約2mgの塩素を含む)を硫酸でpH1.0にして通気しながら40分間40℃の水浴中で塩素を揮散させ,これを0.00564<I>N</I>チオ硫酸ナトリウム液に吸収させる.これをヨウ素滴定法によって定量すると,97%の定量値を得た.本操作法によって,有色物質,混濁物質や鉄,マンガン,銅イオンなどの金属イオンおよび有機窒素化合物などの妨害物質に影響されず塩素を定量することができる.<BR>なお直接ヨウ素滴定法は,試料がほとんど澄明で,妨害物質があまり含まれていないときに用いる方法であるが,銅イオンは特にその定量に影響を与えるので,この場合には陽イオン交換樹脂,またはcyclohexanediamine tetraacetic acidを用いて銅イオンの妨害を除くことができた.
著者
関連論文
- Voges-Proskauer反応に関する研究(第4報)1,1-Dimethylguanidine, 1,1-PentamethyleneguanidineおよびMorpholinoamidineによるVoges-Proskauer反応呈色色素の構造決定(色素Aの構造について)
- 工場排水中の塩素定量法に関する実験
- 融閉ガラス毛細管を用いるステロイドの呈色反応物の点滴試験 : ステロイドの呈色反応(第3報)
- 思い出の提案/分析センター設立当初の思い出/分析センターの将来への期待/分析センター開設10周年を迎えて/“分析センター”開設10周年を迎えて/分析センターに思う/将来の分析センターへの要望/曲がりかどにきた分析センター/分析センターの10年を顧みて
- 公害と分析化学に関するパネル討論会 : 水銀
- 医薬品分析用標準品
- 太平洋産(昭和33年)マグロ類肝臓の放射化学分析
- 融閉ガラス毛細管を用いるステロイドの螢光反応 : ステロイドの呈色反応(第2報)
- 融閉ガラス毛細管を用いるステロイドの呈色反応の安定化 : ステロイドの呈色反応(第1報)
- 灰分の定量
- 薬品の水分の定量法
- Voges-Proskauer反応の呈色機構に関する研究(第5報) : Morpholinoamidineおよび1,1-PentamethyleneguanidineによるVoges-Proskauer反応成績体中の橙色色素Cの構造
- Voges-Proskauer 発色反応の機構に関する研究
- タイトル無し