ポリプロピレン中のチタン,アルミニウムおよび鉄の分光分析
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概要
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高分子物質の微量成分は製品になったときの性質に重大な影響をおよぼすことが多い.高分子物質の微量成分の分析は一般に灰化処理をともなうが,それは非常に煩雑な操作である.この操作を除外することができれば,日常分析としての利用価値は増大するものと思われる.ここではポリプロピレンを灰化処理することなく,その1部に対し,内標準として1%のパラジウムを含むグラファイト粉を2部,無機塩を1部または0.05部を混和して,交流アーク法による分光分析によって,微量成分のチタン,アルミニウム,鉄を定量した.分析条件は交流220V 7A,露出50秒でおこない,分析線としてTi II 3088.03, Al I 3082.16, Fe I 3020.64,内部標準線としてPd I 3114.04を使用した.定量可能範囲はTi 0.008~0.4%, A1 0.004~0.4%, Fe 0.002~0.01%で,精度は±8~±15%である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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