ハフニウム,ジルコニウムの溶媒抽出における溶媒分子の化学構造と抽出性との関係 : ジルコニウムとハフニウムの分離ならびに微量定量に関する研究(第8報)
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概要
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チオシアン酸塩の酸性溶液からハフニウム,ジルコニウムを分配抽出する場合の分配比を,ケトン,アルコール,エーテル,エステルなど,構造中に酸素原子を含む溶媒約80種類について放射化学的に測定し,溶媒分子の化学構造と分配比および分離係数との関係を検討した.<BR>その結果,(1)構造類似の溶媒では,(i)炭素数が増加するほど,(ii)側鎖の分枝の程度の大なほど,(iii)官能基に対して分子の構造が対称的であるほど,分配比は低下するが,(iv)炭素数のごく小さい溶媒では(i)の傾向に反すること,(2)異なる種類の溶媒では,一般に,脂環状ケトン>鎖状ケトン>エステル>アルコール>エーテルの順で分配比は低下すること,を見出し,さらに,(3)ハフニウム分配比が大きい溶媒ほど,分離係数値も大きい事実を明らかにした.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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