有機化合物中のイオウの迅速微量定量 : 燃焼フラスコ法による有機元素分析(III)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
フラスコ燃焼法による有機元素分析法の一環として,有機化合物中のイオウの微量定量法を試みた.<BR>試料を焼却後生じる硫酸イオンを,導電率法により定量を行なう目的で滴定試薬の選択,被滴定液の液性,これに加えるイソプロピルアルコールの濃度,および滴定限界について検討した.最適条件は酢酸バリウムを滴定液とし,イソプロピルアルコールの濃度40〜50%,液性pH6〜7であった.<BR>また,試料中にごく一般に含まれる可能性のある二,三のイオンが共存する場合について実験し,妨害イオンであるCa<SUP>2+</SUP>,PO<SUB>4</SUB><SUP>3-</SUP>の除去方法について検討した.ハロゲンイオン,Na<SUP>+</SUP>,K<SUP>+</SUP>は妨害しない.滴定操作は自動滴定装置を用いて時間を短縮し,分析に要する時間は約20分である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- フラスコ燃焼法によるイオウの電気伝導度定量 : 有機ウルトラミクロ分析研究(第1報)
- 13 有機元素分析
- フラスコ燃焼法
- 有機化合物中のイオウの迅速微量定量 : 燃焼フラスコ法による有機元素分析(III)