電位差滴定法によるMn-Znフェライト中のFe<SUP>2+</SUP>,Mn<SUP>3+</SUP>の定量 : Mn-Zn フェライト中のFe<SUP>2+</SUP>,M<SUP>3+</SUP>の定量法(第4報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
著者はさきに,強リン酸溶液中のMn<SUP>3+</SUP>の比色法によるMn-Znフェライト中のFe<SUP>2+</SUP>,Mn<SUP>3+</SUP>の定量法を報告した.<BR>今回は,不活性ガス(N<SUB>2</SUB>)ふんい気中で試料を過剰のシュウ酸共存下で熱強リン酸に溶解し,Fe<SUP>2+</SUP>を求める方法(A法)と試料をたんに熱強リン酸に溶解して,Mn<SUP>3+</SUP>とFe<SUP>2+</SUP>の差を求める方法(B法)の組み合わせによるFe<SUP>2+</SUP>,Mn<SUP>3+</SUP>の定量を電位差滴定法について検討した.<BR>その結果,脱酸素した不活性ガスふんい気中においても,試料の加熱分解時間の長短および分解温度の高低によりFe<SUP>2+</SUP>の消費量に違いがあり,A法では常温より240℃までの昇温時間が7〜8分間で<I>N</I>/50過マンガン酸カリウム標準液の0.6m<I>l</I>(FeOとして0.45%)に相当するFe<SUP>2+</SUP>が消費され,B法では同じく240℃までの昇温時間3〜4分間で同標準液の0.2m<I>l</I>(FeOとして0.13%)に相当するFe<SUP>2+</SUP>が消費された.これらの補正を行なうことによって,±0.2〜0.3%以内の精度でFe<SUP>2+</SUP>,Mn<SUP>3+</SUP>の定量が可能と推定された.またこの分析法によって試料を分析し,フェライトの酸素の過不足量を求め,組成式を推定した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- 電位差滴定法によるMn-Znフェライト中のFe2+,Mn3+の定量 : Mn-Zn フェライト中のFe2+,M3+の定量法(第4報)
- 鉄,マンガン,亜鉛系混合酸化物中のFe2+,Mn3+の定量 : Mn-Znフェライト中のFe2+,Mn3+の定量法(第3報)
- 酸化鉄,酸化マンガンおよびMn-Znフェライト焼成体中のFe2+,Mn3+の定量 : Mn-Znフェライト中Fe2+,Mn3+の定量法(第2報)
- Mn-Znフェライト中のFe2+,Mn3+の定量法 : Mn-Znフェライト中のFe2+,Mn3+の定量法(第1報)