カーボンペースト電極の基礎的検討 : 固体電極を用いるボルタメトリー(第1報)
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概要
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水銀溶出電位より陽電位で日常分析に使用しうる電極としてカーボンペースト電極を用い,フェロシアン化カリウム,フェリシアン化カリウム,オルトジアニシジンおよび過マンガン酸カリウムの電極反応をクロノポテンシオメトリーおよびボルタメトリーを用いて,白金電極の場合と比較検討した.白金電極表面の酸化などの影響もなく,ほぼ理論式と一致する結果を得,電極面積は±3%以内で幾何学的断面積と一致した.<BR>水銀溶出電位より陽電位で,日常分析に用いうる指示電極としてカーボンペースト電極を用い,その基礎的な検討を行なった.著者らはこの電極を用い,主として分析化学的に有用な有機試薬について,その電極反応機構を検討しており,EDTA類縁化合物の陽極酸化反応について興味ある知見を得ている.上述の基礎的な検討をもとにして得た結果を次報に報告する.