テトラヒドロキシエチルエチレンジアミンを固定相液体とするガスクロマトグラフィーによる水分の定量
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概要
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ガスクロマトグラフィーによる水分の定量法として,テトラヒドロキシエチルエチレンジアミンを固定相液体とし,テフロンを担体に用いる方法が保持容量,理論段数の点からすぐれており,しかも水によるテーリング現象がほとんどないことがわかった.理論段数の固定相液体量,カラム温度,キャリヤー流速による影響を調べた結果,テフロンに15%のテトラヒドロキシエチルエチレンジアミンを付着させた充てん剤を用い,カラム温度110℃,キャリヤー流速100m<I>l</I>/minで行なうのが最もよい条件であることがわかった.この条件で,水の量とピーク面積の間には0.002〜6μ<I>l</I>の範囲にわたって直線関係が成立し,この検量線を用いて水分を定量した場合,試料中0.02mg/m<I>l</I>の水分まで定量することが可能で,定性では0.005mg/m<I>l</I>の水分まで検出することができる.各種の液体および固体の試料について水分の定量を行なった結果,カールフィッシャー法,乾燥減量法と二,三の例外を除いてかなりよく一致した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
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