ナフチルアゾキシンSによるスカンジウムの吸光光度定量法
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概要
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ナフチルアゾキシンS(NAS)は微酸性においてスカンジウムと反応して420mμに極大吸収を持つ錯体を形成する.この錯体はpH4.5において0.4〜3.6ppmの範囲でベールの法則に従う. 420mμにおける分子吸光係数は8×10<SUP>3</SUP>である。スカンジウム-NAS錯体の組成を連続変化法,傾斜比法,電導度滴定法およびpH滴定法を適用して求めると1:1のモル比が示される.多くの元素が妨害するが,これらは硫酸アンモニウム-硫酸系における陽・陰イオン交換により容易に除去され,ケイ酸塩岩石中の微量スカンジウムの比色定量に本法を適用することができる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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