タンタル中ニオブの高分子量アミンによる分離とMIBK-フェニルフルオロン吸光度法による定量
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概要
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タンタル中に含まれるニオブの高分子量アミンによる分離と,MIBK-フェニルフルオロン発色法による吸光光度定量について検討し,次の方法を得た.試料をフッ化水素酸と少量の硝酸で溶解後,0.15<I>M</I>フッ化水素酸-8<I>M</I>塩酸の混酸溶液として,高分子量アミンーベンゼン溶液でタンタルを除去する.次に水層を酒石酸-硫酸-塩酸混合溶液として,MIBKでニオブを抽出し,MIBK中でフェニルフルオロンと発色させ,エチルアルコールで希釈して,502mμ付近の吸光度を測定する.この方法により,数ppmまでのニオブが定量できた.MIBK-フェニルフルオロン光度法については,分子吸光係数が2.81×10<SUP>4</SUP>であり,発色時の妨害元素としては,100μg以上のモリブデンと,フッ素イオンの妨害がある.なお,タンタルが少量共存しても影響しない.また高分子量アミンによる分離法を併用する場合は,硫酸白煙処理を行なうのでフッ素イオンの妨害は支障なく,また試料中にモリブデンが妨害量以上含まれることはないので,本定量方法には支障がない.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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