イオン交換紙による水銀化合物の簡易検出法
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概要
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強塩基性アニオン交換紙Amberlite SB-2 (R-Cl)に交換吸着した水銀化合物を1.6<I>N</I>硝酸で展開後,ジチゾンクロロホルム溶液で発色させると水銀部分はとう赤色を呈する.確認限度は水銀として,ほぼ0.2μgである.この方法で19種の水銀化合物のクロマトグラムをとった結果,R<SUB>f</SUB>値はアルキル水銀化合物0.19〜0.33,無機水銀化合物0.09〜0.11,フェニル水銀化合物0.01〜0.03であった.他の金属の共存はスズ(II)を除いてほとんど影響しない.また無機水銀化合物については交換紙に交換吸着した水銀量と交換面積は,水銀として1〜4mgの範囲でほぼ比例するのでこの方法により容易に定量できる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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