2 赤外吸収およびラマンスペクトル
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概要
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前回に引き続き,1966年と1967年に発表された文献をまとめて,この分野における進歩の跡をふりかえってみる.この期間に発表された赤外やラマンスペクトルに関する文献の数は非常に多く,それらを適当に取捨選択して,最近の傾向を正しく紹介することは至難のわざである.ここでは分析化学に関係のある論文を主体とするとの立場に立ち,基準振動解析,振動の非調和性,格子振動など振動スペクトルの基礎理論に関係したものは,著書を除いてほとんど省略することとした.これらについては他の総説を参照していただきたい.また紙数や文献数のつごうで,最近盛んに行なわれている物性論的研究や分子の吸着状態に関する研究などへの応用についても個々の文献を紹介することができなかった.後者に関してはあとに述べるような総合的な著書が出ているので参照していただきたい。
- 社団法人 日本分析化学会の論文