Westinghouse社製バリウム,鉄,マグネシウム,スズおよび亜鉛中空陰極管の作動条件の検討ならびに分析線の選択 : 中空陰極管作動条件の検討ならびに分析線の選択(第2報)
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概要
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前報に続いて,Westinghouse社製,バリウム,鉄,マグネシウム,スズおよび亜鉛の各中空陰極管,日本ジャーレル・アッシュAA-1E型を用いて,電流値の感度ならびに直線性に及ぼす影響を,それぞれの分析線について検討した.<BR>その結果,バリウム5536Å,鉄2967Åにおいては,電流値の増加により分析感度を増加し,亜鉛3076Åでは電流値に影響されないことを認めた.その他のスペクトル線は,すべて電流値の減少により分析感度が増加する.しかし,スズ2863Åは,光強度が弱いため,最大電流値でのみ操作した.<BR>最高感度を与える分析線は,バリウム5536Å,鉄2483Å,マグネシウム2852Å,スズ2863Åおよび亜鉛2139Åである.<BR>以上の実験より最適と思われる操作条件,その条件下において適用しうる試料最高濃度(ただし吸光度0.8前後を示す濃度),検量線中の直線範囲濃度と相応する吸光度および吸光率1%を示す濃度をTableIIに示す.