吸光光度法による高純度アルミニウム中のマンガンの定量
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概要
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吸光光度法による高純度アルミニウム中のマンガンの定量法を検討し,分析操作を立案した.試料を水酸化ナトリウム溶液で分解し,過酸化水素と硝酸鉄(III)溶液を加え煮沸してマンガンを水酸化鉄と共沈させる.沈殿は濾過し,混酸(硫酸,硝酸,リン酸)と過酸化水素で溶かし,煮沸して過剰の過酸化水素を分解する.加熱濃縮して液量を調節し,硝酸銀と過硫酸アンモニウムを加え煮沸してマンガンを過マンガン酸に酸化する.冷却後液量を調整して5cmセルで波長545mμ付近の吸光度を測定する.高純度アルミニウム中に存在する不純物は影響せず,約1mg以下の塩素イオンも妨害しない.定量下限は0.0002%,マンガン0.0004%のときの変動係数は約8%であった.
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