芳香族1級アミンのクロラニルによる比色定量法
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概要
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アニリンはメチルセロソルブ中でクロラニルと反応して,395mμと550mμの二つの吸収極大を示す紫色の反応液を与える.そのうち550mμの吸収はアニリンの濃度が5〜60μg/m<I>l</I>の範囲でベールの法則が成立するので,これを用いてアニリンの定量を行なうことができた.<BR>他の芳香族1級アミンもアニリンと同じ方法で呈色させると,吸収極大は少しずれるが,ほとんど550mμでよい検量線を与えた.しかしp<I>K</I><SUB>a</SUB>が3より小さいアミンは呈色しにくく,したがってp<I>K</I><SUB>a</SUB>3以上のアミンがこの方法により定量可能である.