アルシン-原子吸光法による鉄鋼中の微量ヒ素の迅速分析
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概要
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鉄鋼中の微量ヒ素の迅速分析法について検討した.試料1gをはかりとり,王水で溶解したのち,1〜2m<I>l</I>になるまで加熱し,冷却後,検液中のヒ素の濃度が0.02〜0.06μg/m<I>l</I>になるよう1.2<I>N</I>塩酸で希釈し,その25m<I>l</I>を耐圧反応そうに採取した.この試料溶液に20%塩化スズ(II)溶液0.5m<I>l</I>および20%ヨウ化カリウム溶液1m<I>l</I>を加えて振り混ぜ,10分間放置後,反応そうをアルシン発生装置にセットし,バインダー配合亜鉛末で作った錠剤を1個加え,アルシンを発生させ,水素とアルシンとを混合したガスのゲージ圧が0.5kgになったとき,コックを切り替えてたまったガスをアルゴン-水素フレームに導入して原子吸光分光分析法でヒ素の測定を行なった.前処理をしたのちのヒ素の測定時間は1分以内で,鉄鋼の標準試料について,標準値の90〜100%の範囲で測定できた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
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辻野 隆三
日本ジャーレル・アッシュ
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辻野 隆三
日本ジャーレル・アッシュ株式会社技術部
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山本 秀彦
日本ジャーレル・アッシュ株式会社
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上田 貞夫
日本ジャーレル・アッシュ株式会社
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須藤 徹
日本ジャーレル・アッシュ株式会社
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沢崎 陽次
日本ジャーレル・アッシュ株式会社
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上田 貞夫
日本ジャーレル・アッシュ(株)
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上田 貞夫
日本ジャーレル・アッシュ
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