亜鉛スピネルを充てん剤としたパーミエーションクロマトグラフィーの研究
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概要
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著者らが開発した既報の多孔性θ-アルミナのカラムと連結して使用しうる,低分子量領域用パーミエーションクロマトグラフのカラム充てん剤として,亜鉛スピネル-η-アルミナ系がすぐれていることを見いだした.この充てん剤は半径約60Åの均一なサイズのポアーを持つ多孔性物質であり,広い温度範囲で各種溶媒に対して安定である.この充てん剤を多孔性θ-アルミナとともに用いた場合,分別可能下限は分子量1×10<SUP>3</SUP>まで拡張され,高温における理論段数も1500T.P./F.以上が得られた.このカラムによる種々のポリマーの分子量分布測定例を示した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文