臭素イオン電極のチオシアン酸イオン定量への応用 : イオン電極に関する研究(第1報)
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概要
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臭素イオン電極を用いてチオシアン酸カリウム溶液の起電力を測定することにより,直接その濃度を求めることを試みた.電極電位の再現性,応答速度,pH特性,共存イオンの影響などの検討により,10<SUP>-1</SUP>〜10<SUP>-6</SUP><I>M</I>の範囲のチオシアン酸イオンが測定できることを知った.10<SUP>-1</SUP>〜10<SUP>-5</SUP><I>M</I>の範囲で検量線は約50mVの電位こう配の直線である.10<SUP>-5</SUP><I>M</I>以下では検量線は曲がり,10<SUP>-6</SUP><I>M</I>が検出限界である.pHは2.0〜11.0の範囲では影響はない.フッ素,硝酸,硫酸,炭酸イオンの共存はほとんど妨害とならないが,多量の塩素イオンは妨害する.フェリシアン,フェロシアンイオンなどの錯イオンにもわずかに応答するので妨害となろう.<BR>また,この電極はチオシアン酸イオンの滴定終点検出に用いることができ,そのときの標準偏差は±0.5%であった.硝酸銀,硝酸第二水銀による両方の滴定において,通常のS字形の滴定曲線が得られた.金属銀電極をも終点検出に用いて比較したが,第二水銀イオンによる滴定のときだけ滴定曲線に差がみられた.
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