解離平衡系におけるコンプリメンタリートリスティミュラス法の応用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
化学反応が解離平衡にあるときは数種の化学種が共存し,かつ,それらが互いに従属した関係にある.したがって,これらの測定に単一波長の吸光度測定による方法ではふじゅうぶんな点が多い.本報では化学種の特長をよく表わすコンプリメンタリートリスティミュラス法(CTS法)を平衡の検討に適するように考案した.<BR>CTS法のグラフを用いて主として存在する化学種の数を決め,そのうち2種の化学種が共存する場合のモル分率を測定したり,平衡にあって純粋に取り出しえない化学種の特性をCTS法の数式を利用して求め,その値を利用して定量する方法を検討した.またこの方法をメチルレッドの解離定数の測定や,一定pH溶液中に共存するメチルオレンジおよびメチルレッドのモル分率の測定に応用してその有用性を示した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- 4-ブロモメチル-7-メトキシクマリンにより螢光標識化された5-フルオロウラシルおよびピリミジンヌクレオシド類の高速液体クロマトグラフィーへの応用
- 指示薬の変色率をパラメータとするアミノピリンの滴定法
- 螢光ラベル化を利用したピリミジン核酸塩基及び5-フルオロウラシルの高速液体クロマトグラフィーによる同時定量
- α-ナフトールベンゼインを指示薬とした非水滴定への簡易化コンプリメンタリー トリスティミュラス法の応用
- 8蒸留(昇華を含む) : 8・1蒸留による有機化合物の分離
- L-LmX-LnY系へのコンプレメンタリートリスティミュラス法の応用
- 解離平衡系におけるコンプリメンタリートリスティミュラス法の応用