ブルシンによる硝酸イオンおよび亜硝酸イオンの吸光光度定量法
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概要
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硝酸イオンによるブルシンの発色は硫酸の存在量約64%で極大を示した.また温度の影響も無視できなかった.亜硝酸イオンの場合は硫酸の最約8%でも反応したが,検量線が直線性になるためには適量の硫酸と過塩素酸との共存が必要であった.種々検討の結果,定量法として次の条件が得られた. (1) 硝酸イオン溶液2m<I>l</I>にブルシン溶液0.3m<I>l</I>と濃硫酸4m<I>l</I>とを添加し適温に加熱後,405mμの吸光度を測定する.検量線は0.05〜2.5ppm NO<SUP>-</SUP><SUB>3</SUB>-Nの間で直線性を示した. (2) 亜硝酸イオン溶液5m<I>l</I>にブルシン溶液0.5m<I>l</I>と濃硫酸0.5m<I>l</I>ならびに過塩素酸2.5m<I>l</I>とを添加し,適温に放置後430mμの吸光度を測定する.検量線は0.2〜8.0ppmNO<SUP>-</SUP><SUB>2</SUB>-Nの閥で直線性を示した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文