熔・焼成燐肥のX線廻折による分析
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概要
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(1) 熔・焼成焼成燐肥のX線廻折による分析を容易にするためのデーターを整理した.<BR>(2) 珪石のみを加えた熔成燐肥は,α-Ca<SUB>3</SUB>P<SUB>2</SUB>O<SUB>8</SUB>の微結晶であって,その中にCaO,SiO<SUB>2</SUB>等を固溶している.結晶速度は熔成苦土燐肥の場合よりも早い.<BR>(3) 珪石のみを加えた焼成燐肥はα-Ca<SUB>3</SUB>P<SUB>2</SUB>O<SUB>8</SUB>であって,上記の熔成燐肥と同様にCaO, SiO<SUB>2</SUB>等を固溶していると考えられるが結晶はそれよりも発達している.<BR>(4) 熔成苦土燐肥の枸溶性は非晶質(ガラス質)によるものであることをそのX線粉末写真(数本のHaloを示す)及びクエン酸水溶液溶解残渣の写真によって確かめた.このHaloは可成り燐酸三石灰の線に類似したものである.<BR>附記)本研究に際し,焼成燐肥(試料2)を提供せられた小野田セメントK.K.山口太郎氏に厚く感謝の意を表する.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
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