クロマト法による光学分割
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概要
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以上, 代表的な固定相をご紹介したが, これらのうち現在市販もしくは市販が予定されているカラムを, 把握できる限り表にまとめた (表1)。最近, この分野の研究はめざましい展開を見せており, 次々に新しい固定相が開発されてゆくことが期待される。一方, Pirkleはその論文の中で, 光学分割カラムの “Maxwellの悪魔” 的性格とオートメーション化のコンビネーションの結果, 14gのラセミックな52が16時間のうちに分割されたと述べている。本稿の冒頭でもふれたように, 分析から分取へのクロマトグラフィー技術の発展は, 有機合成の過程の適切な段階においてクロマト法光学分割を行うことにより, しばしばより単純な経路によって光学活性化合物を供給することを可能にすることであろう。
- 社団法人 有機合成化学協会の論文