アセナフテン誘導体の合成に関する研究 (第2報) : アセナフテンとニトロアセナフテンとの二成分系融点曲線に就いて
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概要
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アセナフテンと5-ニトロアセナフテンとの二成分系融点曲線を作製した。その結果, アセナフテンと5-ニトロアセナフテンとは共融混合物を形成し, その共融点は59.8〜60.2℃ (補正) で, その組成はアセナフテン40.8%, 5-ニトロアセナフテン59.2%である事を認めた。<BR>又アセナフテンをニトロ化して得た生成物中の5-ニトロアセナフテンの生成率を, この曲線を利用して推定出来る事を知つた。<BR>アセナフテンを氷醋酸中で硝酸によリニトロ化すると, 主として5-ニトロアセナフテンを生じ他の異性体を副生する程度は甚だ少く, 稍温度をあげると5, 6-ヂニトロアセナフテンを副生する。<BR>アセナフテンと, 5-ニトロアセナフテンとの種々の組成の混合物の融点を測定して, アセナフテンと5-ニトロアセナフテンとの二成分系融点曲線を作製した。<BR>その結果, アセナフテンと5-ニトロアセナフテンとは共融混合物を形成し, その共融点は59.8〜60.2℃ (補正) で, その組成はアセナフテン40.8%, 5-ニトロアセナフテン59.2%である事を認めた。<BR>又アセナフテンをニトロ化して得た生成物中の5-ニトロアセナフテンの生成率を, この曲線を利用して推定出来る事を知つた。
- 社団法人 有機合成化学協会の論文
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