足蹠の一病変にeccrine poromaとBowen病が隣接して生じた症例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
62歳男性。10年前より左足蹠に紅色の皮疹が出現した。2年前より同部位の瘙痒を認め掻破に伴い糜爛や出血を繰り返していた。ステロイド外用で改善せず,2008年10月に当科を紹介受診。初診時,左足蹠に11×12mm大の角化を伴う紅色局面を認め,局面内に糜爛を認めた。皮膚生検にてeccrine poromaの組織像を呈していたため,その後腫瘍を一塊に切除したところ,病理組織学的にeccrine poromaの腫瘍塊に隣接してBowen病の組織像を呈する腫瘍塊を認めた。両者は混在せず,隣接する所見であった。免疫組織染色にて抗CEA抗体がeccrine poromaの腫瘍塊で陽性を示した。二つの腫瘍が同部位にたまたま隣接して存在した確率は低いと考えられ,両者は何らかの関連性を示唆するものと考えた。
論文 | ランダム
- 中国某アルミニウム精錬工場労働者におけるフッ素の生体負荷指標について
- 中国某アルミニウム精錬工場労働者の毛髪および血清中フッ素濃度について
- P1. 衛生学実習による産業医研修 (第58回日本産業衛生学会東北地方会)
- 稀な常染色体劣性疾患であるリジン耐性蛋白不耐症の地域集積性とそのメカニズム
- 中国江西省農村地区における慢性フッ素中毒症 : 第5報. 血清中フッ素イオン濃度について