熱傷約1年後に生じたBowen病の1例
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概要
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81歳女。初診の約1年前に左前腕に天ぷら油で熱傷を受傷し,潰瘍を形成した。近医にて外用療法を継続していたが,水疱形成と潰瘍化を繰り返して,徐々に拡大した。骨折で当院整形外科に入院したため,当科を受診した。初診時現症では左前腕屈側に径2cm大の境界明瞭な円形の軽度隆起する紅色肉芽面を認めた。当科にて熱傷治療中の過剰肉芽と判断し,治療を行ったが,上皮化しないため皮膚生検を施行し,Bowen病と診断した。腫瘍辺縁1cm外方で切除し,有茎皮弁形成術を行った。術後,半年経過しているが,再発は認めていない。熱傷後,受傷部位が一度も治癒せず,また,短期間でBowen病を発症した症例は稀であり,報告する。
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