Weekly docetaxel,trastuzumabによりCRを得た進行期外陰Paget病の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
76歳女性。2年前に外陰部の紅斑を自覚,半年前から急速に増大した。初診時,中央部に結節を伴う紅色局面が左大陰唇から肛門にかけて存在し,両側鼠径リンパ節を触知した。生検にてPaget細胞が真皮全層に浸潤していることを確認した。CT上,両側鼠径から大動脈周囲リンパ節までのリンパ節転移がみられ,stage IV(T4N2M1)と診断した。特殊染色にてHER2強陽性であったため,原発巣切除後,weekly docetaxel,trastuzumabによる化学療法を行った。7クール終了時点から8週後の評価でCRと判定した。経過中みられた副作用はいずれもgrade1の軽度のものであり,QOLを保ちながら,非常に奏効した。Trastuzumabとdocetaxelの併用療法は,HER2陽性乳房外Paget病において,少ない副作用と高い治療効果を併せ持った,非常に有用な治療法になり得ると考え報告する。
論文 | ランダム
- ロンドンの川本先生 (川本彰教授退任記念論文集)
- スワン・レポ-トとその周辺--イギリスのマイノリティの子どもたちの「学業不振」をめぐって
- イギリスの求職市場における人種差別
- 95年を地方分権元年に (95年を地方分権元年に)
- イギリスにおける移民社会の形成(1800-1950)--西ヨ-クシャ・ブラッドフォ-ド市の場合-下-