臀部表皮嚢腫より発生した有棘細胞癌の1例
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概要
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78歳,男性。約10年前より臀部に腫瘤を自覚していたが放置していた。外傷で入院となった近医で,左臀部の腫瘤を指摘され生検の結果,有棘細胞癌であったため紹介により当科を受診した。左臀部に12×10cm大の巨大なドーム状に隆起した腫瘤を認め,中心部は潰瘍化していた。右臀部にも鶏卵大の皮下腫瘤を触知した。病理組織像より左臀部は嚢腫様構造を呈し,嚢腫壁は顆粒層を有する正常な表皮様構造の部分と,それに連続して異型性を有する有棘細胞様細胞が嚢腫内に増殖している部分が認められ,表皮嚢腫より生じた有棘細胞癌と診断した。右臀部は表皮嚢腫と診断した。画像上明らかなリンパ節転移,遠隔転移を認めなかった。3cm離して大臀筋筋膜を含めて切除し,上臀動脈の穿通枝を茎とする筋膜皮弁で再建した。術後6ヵ月経過したが,局所再発,遠隔転移を認めていない。
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