Bowen様丘疹症および疣状癌:概念と病態
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概要
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Bowen様丘疹症(bowenoid papulosis:BP)は,臨床的には良性であるが病理組織学的にBowen病様の異型を認める,外陰・肛門部の皮膚・粘膜に生じる単発〜多発性の色素斑ないし表面平滑な丘疹である。HPV16/18をはじめとするハイリスク粘膜型HPV感染症であることが確立された疾患である。 一方疣状癌(verrucous carcinoma:VC)は,口腔粘膜,外陰部,足底などに好発する高分化型有棘細胞癌(SCC)の一亜型とされるが,特異な臨床・病理組織学像に加え,リンパ節転移や遠隔転移がほとんど無いことなどの特徴から,通常のSCCとは区別される傾向にある。またVC中,ほぼ全例にHPVが検出されるBuschuke−Loewenstein腫瘍を他のVCと区別する考えもある。本稿では,BPとVCの概念と病態について,とくにHPV感染面から論じた。
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