CT抗原を用いた特異的免疫療法
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概要
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SEREX法により同定されたがん抗原NY−ESO−1は,がん・精巣抗原の一つで,種々のがんに発現するが正常組織では精巣以外には発現しない。NY−ESO−1抗原ペプチドを用いたがんワクチン療法は,欧米のいくつかの施設で臨床試験が行われ解析が進んでいる。我々は,ペプチドにかわり,コレステリル疎水化プルラン(CHP)とNY−ESO−1タンパクの複合体(CHP−NY−ESO−1)を用いて,がんワクチン臨床試験を行った。安全性および特異的免疫反応の誘導を第一目的とし,臨床効果の評価を第二目的とした。タンパクは,多価性がんワクチンとして,種々のHLAをもつあらゆる患者に投与可能である。CD8CTLおよびCD4ヘルパーT細胞のいずれのT細胞の活性化も期待できる。さらに抗体産生も誘導でき,抗体は遊離抗原と結合して抗原提示細胞にとり込まれクロスプレゼンテーションの効率を上げる。食道癌,前立腺癌,悪性黒色腫(メラノーマ)患者13症例が参加した。NY−ESO−1特異抗体,CD8およびCD4T細胞の誘導が認められ,抗腫瘍効果の明らかな症例も認められた。
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