積雪の沈降力 (第3報) : 受圧画の周辺長が沈降力に及ぼす影響に就て
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概要
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1.同一面積で異る形を有する受圧面即ち周辺長を異にした受圧面を作り, それに作用する積雪の沈降力を測定して見た所次の事を知り得た。<BR>(a) 作用する沈降力は周辺長が大なもの程大である。そして周積比と單位面積当りの沈降力とは直線関係を有する。<BR>(b) 沈降力を受圧面上にかゝつたフトン状積雪の荷重と見る時には (a) 仝様に形歌が異るに從つて, 同一面積の受圧面でも沈降力の大さの異る事の説明がつき沈降力をフトン状積雪の荷重と見做し得ることが分かる。<BR>(c) 受圧面上面が錐形に尖つている時はその錐の尖つている程沈降力による荷重は小となる。<BR>2.本結果によれば, 雪中に埋没する物体は, その受圧面の形をなるべく單純化する事と, 上面を尖鋭な立体状をなさしめる事が, 沈降による荷重を減少せしめる有効な方策である事を知る。
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
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