噴流式流雪溝に関する研究
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概要
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家の周りや狭隘な街路の除排雪には,流雪溝が有効な手段である.しかし,水源の得られない地域はいうまでもなく,ある程度以上の勾配が確保できない地域においても,流雪溝を設置することができない.<BR>そこで,パイプに取付けたノズルと水中ポンプからの水圧により,静止中の自由水面に水の噴流を噴きつけ適当な水流を発生させて流雪溝とする方法を開発し,流雪実験を行った.その結果,噴流速度19.6m/sの噴流を発生させた場合の流雪溝内の平均流速は1.2m/sとなり,その時には46t/hの流雪能力が得られた.したがって,平坦な場所でも流雪が可能であることが判明した.<BR>本方式は構造が簡単で,大きな動力も必要としないため,今後十分実用化が可能であると考えられる.<BR>一連の実験の結果,人工的に水の噴流を発生させることにより,勾配0でも通常の自然流下式流雪溝と同様に,十分雪輸送が可能であることが判明した<BR>本方式は構造が簡単で,それほど大きな動力も必要としないため,今後実用化の可能性は十分あると思われる.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
著者
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小林 俊市
防災科学技術研究所雪氷防災研究部門
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小林 俊市
防災科学技術研究所 長岡雪氷防災実験研究所
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小林 俊市
防災科学技術研究所
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熊谷 元伸
建設省建設経済局建設機械課
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熊谷 元伸
建設省建設経済局建設機械課(前防災科学技術研究所長岡雪氷防災実験研究所)
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