1974年4月4日, 稚内市内で発生したなだれについて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1974年4月4日午前9時10分, 稚内市裏山でなだれが発生し, 往家1棟が倒壊, 2名死亡, 1名軽傷という被害が発生した. この時の状況, 地形および気象状況等を報告する.<BR>1) 発生場所は市内裏山の東斜面にあたる標高80mのがけで, この頂から幅20〜25mにわたってなだれ落ちた.<BR>2) このがけの傾斜角は約37度で, このうち標高60m以上は42度となっていた.<BR>3) 当時, このがけには平均1m前後の積雪があり, この頂にせり出していた雪庇が2〜3日前からの昇温, 融雪のため落下, これがなだれを誘発したものと思われる.<BR>4) この時の気圧配置は, 移動性高気圧の後面に入り, 日本海北部に弱い低気圧が近ずいてきた, いわゆる “南高北低型” で風は弱かった.<BR>5) 発生時の気象は, 気圧1007.4mb, 気温4.4℃, 風SSW3.8m/s, 天気曇りで降雨はなかった. なお, 発生時前の気温は25時間前から氷点以上, 19時間前から3℃以上になっており, 氷点以上の毎時の積算気温でみると71℃に達していた.
論文 | ランダム
- 付加価値創出を意識したネットワーク組織の診断枠組み : ―次世代型生産ネットワークの視点から―
- 中井竹山における「義利」と「制度組立」 : 制度認識に立脚した政治経済観を中心にして
- 〈博士論文の要旨および論文審査結果〉中国東北地域の経済問題と産業構造 : 産業連関表による分析(坂 昌樹准教授追悼号)
- サブプライム問題と市場化経済--問題の構造と日本へのインプリケーションに関する覚え書き (特集 グローバル化の中での金融市場の課題)
- 翻訳 ケインズの「覚え書き」を読む(3)経済者委員会への提出メモ「今日の経済問題」