霧氷生成に及ぼす各種因子の影響 : 第一報:温度・風速による影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
着氷の一種である霧氷は,冬の美しい自然の造形としてよく知られている.長崎県島原半島中央に位置する雲仙の霧氷も有名ではあるが,霧氷が生成するための気象条件はなかなか満足されないため,特に西日本地域においては,霧氷が着氷する機会はかなり限られている.そこで,この研究は室内での人工的な霧氷の生成を可能にし,年間を通して霧氷の観測ができるようにすることを目的としている.本実験では,内径30mmの透明アクリルパイプを用いて,温度は-5・-10℃,風速は5・10・15m/sと変化させ,被着氷物として注射針と木の棒を使用した.また,加湿には超音波加湿器からの霧を使用した.これらの条件下で実験を行い,実験条件と着氷生成の特徴との関わりについて検討した.その結果,実験条件を様々に変化させることにより,密霧氷・粗霧氷・雨氷・樹霜などを着氷させることができた上,着氷形状や着氷速度と実験条件(温度・風速)との関係が明らかになってきた.また,本実験で得られた捕捉率は,他研究者の値よりかなり小さくなったが,この原因については今後検討を要する.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
著者
-
内田 武
北九州工業高等専門学校
-
楠本 韶
九州産業大学工学部機械工学科
-
安藤 司文
長崎大学工学部
-
楠本 韶
九州産業大学工学部
-
安藤 司文
長崎大学工学部 機械システム工学科
-
内田 武
北九州工業高等専門学校 機械工学科
関連論文
- 応力集中部からの延性破壊機構の研究
- 8-105 市販ソフトウェアを用いたCAE導入教育事例およびその教育効果((10)教育ソフトウェア-I)
- 氷の破壊じん性に関する統計的研究
- 103 氷の破壊じん性値に対する試験条件の影響に関する統計的研究(静的破壊特性)
- 粗大結晶氷の破壊じん性および試験片寸法の影響
- (11) 身近にあるマシンを教材にしての設計製図教育(第3セッション 教育システム(3))
- 単結晶氷の破壊じん性および破面形態に及ぼす結晶方位の影響
- 純氷のAE特性に関する基礎的研究
- 霧氷生成に及ぼす各種因子の影響-2-被着氷物直径・雲水量による影響
- 巨視的にみた単結晶氷試験片の破断面様相に及ぼす結晶軸方位の影響
- 単結晶氷の破壊じん性値に及ぼす結晶軸方位の影響
- 柱状多結晶氷のアコースティック・エミッションについて
- 柱状多結晶氷の破壊じん性値に及ぼす試験温度の影響
- 霧氷生成に及ぼす各種因子の影響-1-温度・風速による影響
- 霧氷の生成機構について
- 多結晶氷の破壊じん性値に及ぼす切欠き深さの影響
- 柱状多結晶氷のアコースティック・エミッションに関する研究
- 単結晶氷の破壊じん性およびマクロフラクトグラフィ
- 純氷のAE特性に関する基礎的研究
- 霧氷生成に及ぼす各種因子の影響 : 第一報:温度・風速による影響
- 霧氷生成に及ぼす各種因子の影響 : 第二報:被着氷物直径・雲水量による影響
- 側面に任意荷重を受ける異方性だ円柱の解析
- G010015 側面に任意の表面荷重が作用する異方性リングの解析([G01001]計算力学部門一般セッション(1):固体力学の基礎的な数値解析)