変相浮力差法による積雪含水率の基準計測 (予備実験)
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概要
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変相浮力差法による積雪含水率の基準計測法の過程について実験的に研究した. この方法は適当な液体のなかで水と氷の浮力差を計測することにもとづいており, 次の2つの過程によって実行されると考えられる. <BR>1) 凍結過程 : 適当な量のしめった雪試料について, 最初の秤量が0℃の液体のなかで行なわれる. この液体は, ケロシンのような, 氷より密度が小さく, 水をとかさないものである. 次に, 試料はその水の部分を凍結させるために冷却される. 水の部分が凍結してから, 2度目の秤量が最初の秤量と同じように行なわれる. <BR>最初と2度目の重さの差 (浮力差に等しい) は試料のなかの水の量を表わす. <BR>2) 融解過程 : 最初の秤量は凍結過程と同じ条件で行なわれる. 次に, 試料はその氷の部分をとかすためにあたためられる. 氷の部分がとけてから, 2度目の秤量が最初と同じようになされる. <BR>最初と2度目の重さの差は, 試料のなかの氷の量を表わす. <BR>この論文においては, 凍結する水のなかに空気がアワとして分離するために, 凍結過程よりも融解過程が適当であることが示される.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
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