板柵の防雪機能について
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概要
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この研究は次のような問題を解決するために行なった.<BR>1) 柵の高さはどの位にしたらよいか.<BR>2) 柵の空隙率はどの位にしたらよいか.<BR>3) 柵と線路の離れはどの位にしたらよいか.<BR>試験の方法としては, 各種の空隙率の柵を建てて, 柵の周辺に溜った吹溜り量と, 風速の分布を測定した.<BR>測定資料を検討して, 次のような結果を得た.<BR>1) 柵から雪丘頂までの距離は空隙率との間に次のような関係がある.<BR><I>l<SUB>m</SUB></I>=4.63<I>P</I>・<I>H<SUB>F</SUB></I>……下部間隙のない場合<BR><I>l<SUB>m</SUB></I>= (1.84+4.63<I>P</I>) <I>H<SUB>F</SUB></I>……下部間隙が60cmの場合<BR>2) 柵が堆雪で飽和した時の, 柵の風下の雪丘尻までの距離は空隙率別に求めることができる.<BR>3) 板柵は柵と雪丘との間に大きなポケットができるので効果が長続きする.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文