ふぶき移動量の計算と堆雪量の適合性
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概要
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降雪地方においてふぶき量を知るということは, 鉄道や道路のふぶき防止設備の設計上重要な要因の一つである.<BR>ふぶき対策はソビエトで発達している.ふぶき量の計算は, いろいろな式で計算されたが, それ等の式は雪面上の風速値の函数として表わされている.<BR>この報告では式<I>Qmax</I>≅0.0215<I>V</I><SUP>3</SUP> (ここに0.0215は係数であり, <I>Qmax</I>と<I>V</I>はそれぞれg/m・sec, m/secである) が使用された.この式はソビエトのD.M.Melnikにょって表わされた.<BR>風速値と堆雪量は, 1965年1~3月北海道峯延のデーターから求められた.堆雪量の実測は試験柵の積雪から経験的に求められた.<BR>両者のデーターを比較するために, 二・三の任意性が設定された.比較した結果, 両数値の比率 (計算値/測定値) は0.92~1.04であった.それは最初期待したものよりも高かった.<BR>もし, 風速, 気温, 降雪量などが正確なデーターであり, ふぶき吹走時間が正しく判定されると, ふぶき量の計算が可能になり, それらの結果は設計上の有効な要因となるであろう.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文