スタチンによるヒト歯根膜細胞のTGF-βとBMP-2の発現誘導
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概要
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現在, コレステロール合成阻害薬として臨床応用されているスタチンは, 骨芽細胞において骨形成タンパク質-2 (bone morphogenetic protein : BMP-2) を誘導することが知られているが, 歯周組織に与える影響およびBMP-2以外の成長因子への関与については明らかにされていない。そこで本研究は, 歯周組織に対するスタチンの作用を明らかにすることを目的とし, 歯根膜 (HPDL) 細胞におけるスタチンの作用についてLuciferase assay, RT-PCR法, ALP assayを用いて解析した。その結果, simvastatin添加群においてBMP-2だけではなくトランスフォーミング増殖因子-β1 (transforming growth factor-β1 : TGF-β1) の誘導も促進され, これらの成長因子の誘導はHPDL細胞のみならず, ヒト骨芽細胞 (NHOst) においても認められた。さらに, 10−6 M simvastatin+1mMメバロン酸 (Mev) 添加群はコントロール群と同様であり, Mevはsimvastatinによるこれらの成長因子の誘導を解除した。また, HPDL細胞におけるALP活性はTGF-β1添加群で上昇し, BMP-2添加群で低下し, TGF-β1+BMP-2添加群で低下した。さらに, simvastatin添加群ではALP活性の濃度依存的低下が認められ, 10−6 MでTGF-β1+BMP-2添加群と同程度の低下を示した。以上のin vitroの結果から, スタチンは歯周組織再生に有効とされるTGF-β1とBMP-2の両方を誘導することが明らかとなり, 新たな歯周組織再生療法としての可能性が示された。本研究は臨床応用への第一段階であり, 今後さらにスタチンのin vivoでの成果を検討していく必要がある。
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