Sjögren症候群を合併した抗インスリン受容体抗体によるインスリン抵抗性糖尿病の1例
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概要
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症例は51才の女性で,口内および眼乾燥感を訴え入院した.高-ガンマグロブリン血症,抗核抗体陽性,白血球減少などの免疫異常を示し,尿糖強陽性,高血糖,高インスリン血症を呈した.経日糖尿病薬およびインスリンに反応を示さず抗インスリン抗体は陰性で,抗インスリン受容体抗体が陽性であった.以上よりシェーグレン症候群を伴うインスリン受容体異常症B型と診断し,抗インスリン受容体抗体の除去を目的に二重膜〓過プラズマフェレーシスを,抗体産生の抑制を目的に免疫抑制療法を行なったところ,尿糖陰性,血糖値も正常化して糖尿病状態の寛解が見られた.